EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】


 エマの手作りラーメンを美味しく完食してから白魔に連れられて車に乗り込んだ小鳥。

やはりここでも黒ヒョウが引く馬車のような車が主流らしい。

ゆっくりと過ぎ去る窓の外の町並みを眺めながら小鳥は白魔の声を聞いた。

「さて、どうしようか。何したい?ショッピング?それともテーマパークで遊ぶ?」

「うーん…」

パッと思いつかず、小鳥はこう返した。

「白魔さんにお任せします」

「そっか…」

ちょっと考えてから白魔がニヤリと笑う。

「ならショッピングにしようか。ランジェリーショップに行こう」

「えっ…ランジェリーって…下着売り場ですか!?」

「そうだよ。君の下着、色気がイマイチだったからね」

「わ、私に色気を求めないで下さい…!」

抱き寄せられたので小鳥は真っ赤になって白魔の胸をポコポコ叩いた。

「ハハッ、冗談さ。行かないから安心して」

「ほ、本当に…?」

「うん。さすがにランジェリーショップに入る勇気はないよ。周りの客にも迷惑だろうしね。男がいたら」

行かないとわかり小鳥がホッとしたのも束の間。

白魔は彼女の顎をクイと上向かせた。

「だから、楽しみにしてるよ?」

至近距離で視線が交わる。

「何を、ですか…?」

「僕に色気を指摘された君が、どんな下着を選んで買って身につけてくれるのか…ね」

囁きの後は甘いキスが降ってきた。





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