EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】
というわけでアクセサリーショップへと行き先を変更し、ショッピングを楽しむこととなった二人。
白魔は高級そうな店の前で車を止めた。
「ここ、ですか…?」
「どうしたの?怯えてるね」
「なんか…すごく高そうな…というか場違いな気が…」
高いお店には不慣れな小鳥。
悠然と店内に入る白魔の後ろをビクビクしながらついて行く。
(お客さん、少ないな…)
ピアノ曲が流れているその店は、売られているアクセサリーが全てガラスケースの中に飾られていた。
(ステキなものばっかり…!これ、本物の金かな?)
キラキラと輝く美しいネックレスやペンダントに見惚れながら、ゆっくりと見て回る。
指輪が並ぶ売り場に近寄ると、白魔の表情が真剣なものに変わった。
「君も、やっぱり結婚指輪って欲しい?」
「え…」
欲しくないと言ったら嘘になる。
小鳥は正直に答えた。
「欲しい、です…」
「だよね。けどごめん。僕はヘソ曲がりだから指輪なんて買いたくないんだ」