EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】
「まあまあホワイト・デビル、アイス・リヴァー。ケンカしな~い!間に挟まれたリトル・バードが困っているじゃないか!」
向かい側に座っているランベルトが果敢にも割り込んできた。
「コトリ、モテモテだね。見かけに寄らず小悪魔ちゃんなの?」
ランベルトの息子、ヴォルフが相変わらず女の子のように可愛い笑顔で小鳥に話し掛ける。
「そ、そんなことは…」
「小悪魔だなんて失礼な。小鳥は僕の天使さ」
見せつけるようにチュッと小鳥の頬にキスをする白魔。
それを目にしたダンクラートもニコリと微笑む。
「とても仲睦まじいご様子、羨ましい」
愛娘を見守る父親のような眼差しで見つめられ、小鳥はくすぐったい気分になり縮こまった。
「ああ、そうだ!昨日、マブダチジェラルドから面白いものが届いたんだけど。飲んでみないかい?」
パンパンと手を叩き召使を呼んだランベルト。
ジェラルドから届いたという飲み物を持って来させ、それを白魔と氷河のグラスに注がせた。