EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】
「何だ?これは。血液ではないようだが」
「父上からって時点で怪し過ぎるよ。ランベルト、この液体の正体は何なのさ」
白魔がランベルトを睨み、氷河がクンクンと液体の香りを嗅ぐ。
「ネタバレは飲んでからのお楽しみ~!別に毒じゃないから安心してくれたまえ」
疑うような目でランベルトを見るものの、一口程度飲むくらい大丈夫だろうと思った二人はグラスを口につけた。
ゴグンと喉に流し込んでから、味についてそれぞれ感想を述べる。
「うわ、まずっ。いらない」
「何だか……形容し難い味だな」
「まずいかい?トマトジュースみたいで美味しいと思うよ。ワタシは」
「君の味覚狂ってるんじゃないの?というか何なのさ、これ」
「そうそう!ネタバレだったね。実はこれ、こういう名前なんだよ」
ランベルトはボトルに書かれている液体の名前を高らかに読み上げた。
「《子供にもどーる》!!!」
「「「…え?」」」
小鳥、白魔、氷河の声が重なったその時。