EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】
指摘されて小鳥は我に返り、白魔の肩をやんわりと押した。
けれど白魔は違うところを重要視したようだ。
目を丸くして声を漏らす。
「夫婦…?」
「おい、誰と誰のことを言っているんだ?」
氷河がランベルトに顔を向けた。
「そりゃもちろん。ホワイト・デビルとリトル・バードのことさ!」
「リトル・バードって……え!?小鳥さん!?」
目を見開いて小鳥を見つめる白魔。
彼は見る見る赤くなる顔を隠すように手で自分の口元を覆った。
「小鳥さんが…僕の奥さん…!?どういうこと!?僕はまだ結婚なんて…!」
「未来のキミの花嫁だよ。覚えておくといい」
ランベルトが白魔の肩をポンと叩く。
ドキドキしながら白魔は小鳥と真っ直ぐ視線を合わせた。
「君が…僕のものになるの…?」
彼が欲している答えはわかる。
「はい」
「僕を、愛してくれるの…?」
「はい…!」
小鳥は笑顔で頷いた。