EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】

「ねえ、君は僕の花嫁なんだよね?僕達…どこまで進んでるの?」

「え?何がですか?」

首を傾げて隣を見れば、白魔は恥ずかしげに視線を泳がせた。

「キスはしたよね?未来の僕がしてないはずないし。あ、吸血は?エ…エッチなことも…したの?」

「えっ…!?」

「知りたいんだ…。教えて?」

いつもより幼い声に耳をくすぐられる。

優しく囁かれているだけなのに、なぜか小鳥にとってその強制力は凄まじかった。

「えっと…その……はい。全部…しました」

観念して言ってしまうと白魔が頬を膨らませた。

「やっぱりね。自分のことは自分が一番よくわかってる。そうじゃないかと思ってたよ」

予想通りの答えに不満な様子。

しかし彼はすぐニコッと微笑んだ。

「だって、君みたいな可愛い人を前に何もしないなんて紳士じゃないでしょ?」

「え」

何かすることが「紳士」なのだろうか。

小鳥が紳士についてグルグル考えていると白魔がクスッと笑った。

「可愛いな。きっとどんな表情でも素敵なんだろうね。僕のプリマドンナは」


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