EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】
このタイミングで戻って来たエマが飲み物を並べる。
その隙にまた逃亡しようとしていたカロンをフェオドールが自分の隣に座らせた。
すると気を遣ったのか、シャルロットを傍に座らせて紳士的に話し掛けるダンクラート。
そちらで会話が始まると、マリアンヌが小鳥にしゃべりかけてきた。
『お名前、教えてくれるかしら?』
「小鳥です」
『小鳥ちゃんね。私、マリアンヌ。この子達の母です。よろしくね』
ルカやオーレリアンを指してニコニコしているマリアンヌは四人の中で一番話しやすそうだ。
小鳥がホッとしていると…。
『ねえねえ、小鳥ちゃんはうちの子達とどんな関係?誰かの彼女?もしフリーならこれとかどうかしら?』
これと言ってルカを示す。
「母さん!何言ってんだよ!てか小鳥は白魔と結婚したからっ」
『あらそっかぁ。白魔くんの奥さんだったのね。ごめんなさい』
「母様、あいつの趣味悪いと思わない?」
『え?そう?小鳥ちゃんの気持ちわかるけどな~。白魔くん、カッコイイしデキル男だし話し上手だし…惚れちゃうわよね?』
同意を求められた小鳥は白魔の隣で真っ赤になった。
『比べてうちの子は……フェオドールは無愛想だし、ルカはヘタレだし、オーレリアンは可愛いし』
「母様!」
可愛いと言われた瞬間、耳まで赤くして怒るオーレリアン。