EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】
1
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居間での話が終った後、小鳥は直ぐさま白魔に呼ばれた。
僕の部屋へおいで、と言われて断る理由などない。
黒と紫で統一されたどこと無く妖しい雰囲気の部屋に入る。
「さ、掛けて」
上機嫌の白魔に一人掛けの椅子を勧められ、小鳥は行儀良く座った。
「あの、白魔さん。何かお話が…?」
「うん。大事な話」
テーブルを挟んで小鳥の向かい側の椅子に腰掛ける白魔。
彼は相変わらずニコニコしながら話を始めた。
「君はフィアンセとして僕を選んでくれたね」
「はい。もしかしてご迷惑、でしたか…?」
「とんでもない!さっきも言ったじゃないか。僕は嬉しいんだよ」
椅子にもたれ足を組む。
そして白魔は躊躇いなく本題を告げた。
「そこで提案なんだけれど…結婚、しちゃおうか」
「……え?」