EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】
静理の言葉に年下三人組はハッとした。
ルカがビシッと白魔に告げる。
「小鳥を泣かせたらぶっ飛ばす!」
「ルカ、略奪愛ってのがあるぜ」
カロンが囁けば、解放されたオーレリアンが更に案を出した。
「カロンがメスブタの不倫相手になれば?」
「おー、背徳的関係ってやつ?なんかで読んだわ」
目をキランと光らせて楽しげなカロンの様子に白魔は呆れ顔。
「諦め悪い愚弟達だね。君達さ、悪知恵ばっか働かせてないで他に彼女作りなよ」
小鳥は僕のだ。
そう耳元で言われ、ギュッと抱きしめられる。
(やっぱり私は、白魔さんがいい…)
ドキドキしつつも彼の温もりに安心を覚え、揺るがない思いを再認識した小鳥だった。