EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】


†††




「何?白魔とメスブタ、早速離婚したわけ?」

「へー、こういうのを家庭内別居って言うのか。てことは小動物、今フリーな感じ?」

「違くない?白魔が音楽室に引きこもってるだけじゃん」

ルカの言う通り、白魔はあれからずっと音楽室に閉じこもっていた。

誰にも会わなくなって、もう三日目だ。


(白魔さん……)


居間で彼の弟達の会話を聞きながら、小鳥は罪悪感と自己正当化の狭間でもんもんとしていた。

自分を中の天使は「白魔さんに謝りに行け!」とうるさいが、悪魔は「黙ってた向こうも悪いんだ」と囁く。


(私は……どうすればいいのかな…?)


白魔と仲直りして話し合うべきなのか。

それとも――。

「なあなあ、小動物。俺と浮気しない?したいよな?あーんなジジイより俺の方が上手いぜ?」

「何がかな?カロン」

「げっ、サイレント・ジャスティス」

「ランベルトの真似は褒められたものじゃないね。それに、小鳥ちゃんと白魔は単なる痴話喧嘩だから君の出る幕はないよ」


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