EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】
「もうーいいーかい?」
「まだだよKY」
ランベルトの声に応える白魔。
小鳥はビックリして振り返った。
「ヒッドイなぁホワイト・デビル。みーつけた!って言いたいところをグッと堪えたのに!でもそんなクールドライな目もしゅきっ」
「噛むなよキショイ」
「ホワイト・デビルの麗しい唇からキショイ!?ワンモアプリーズ!脳に録音します」
まさかのランベルト登場に小鳥は呆気。
秘密の部屋まで嗅ぎ付けるとは恐るべし。
「なんでわかったのさ。この場所が」
「ジェラルドとマブダチなワタシを甘くみないことだね、ふふのふ」
「……そうか。元凶は全部父上か…。あの人のことだから、君にうちの合い鍵でも渡して秘密ルートとか隠し部屋とか洗いざらい教えちゃってるんでしょ」
「大正解!さすがマブダチの息子!」
「ハァ…。戻ろうか小鳥」
付き合っていられない。
小鳥の背を押して歩みを促そうとした白魔だったが。
「ちょーっくら待った!!!!」
「何さ」
「ごほーび」
「は?」
「ごほーび」
「………」
この後、かくれんぼのご褒美をねだるランベルトに追いかけられた白魔は小鳥を連れて自室に避難。
それから仲直りと称して小鳥にたくさんのキスを送ったのだった。