EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】
7
†††
「やっと二人きりになれたね、僕のプリマドンナ」
白魔がパタンと扉を閉める。
今更小鳥はハッと気がついた。
(流れ的に「はい」とか言っちゃったけど…これって白魔さんと同室…!?)
ドキドキドキ。
無駄に高鳴る心臓が耳に響いてうるさい。
白魔に悟られていないかチラッと顔をうかがってみた小鳥だが、杞憂に終わった。
彼はバスルームへと続く別のハート型の扉を開け、そちらを覗いている。
「さて、疲れたし…お風呂に入ってサッパリしてから寝ようか」
どうやらホテルのようにトイレと風呂は部屋についているようだ。
「小鳥、一緒に入ろうね。身体洗ってあげる」
「え!?む、無理です!洗ってもらうなんて…そんな!」
「遠慮しないで。夫婦なんだし」
「で、でも…」
恥ずかし過ぎる。
(自分の身体を洗われるくらいなら…!)
小鳥は勢いでこう言った。
「それなら…私が白魔さんを洗った方がマシです!」
「え?」
目を丸くし、白魔がキラキラと顔を輝かせる。
しまったと思った小鳥だが、もう遅い。