EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】
「届かない?」
身長差に気づいた白魔がその場に座り込んだ。
胡坐をかくようにして片膝だけ立てる。
カゴに上着を乗せると、白魔は上目遣いで小鳥を見つめた。
「どうぞ」
挑発的な視線が色っぽい。
小鳥は恥ずかしくなってすぐに目線を下げた。
彼のシャツのボタンを見つめ、首元から順に外していく。
(指が…震える!)
なかなか先に進まない。
第二ボタンを解放したところで小鳥はハァと吐息をこぼした。
「フフッ、頑張って」
白魔に後ろ髪を撫でられる。
ピクンと反応しながら小鳥は第三ボタンを外した。
徐々に見えてくる胸元。
白いシャツの下は素肌だ。
(男の人の身体なのに、どうしてこんなにドキドキするの…!?)
艶めかしい女性のストリップを見ているならドキドキするのもわかるが、相手は男性だ。
(これが…男の人の色気…?)
初めて目の当たりにするそれに、もう小鳥はクラクラだった。
好きな相手だから尚更、その刺激は強い。
「小鳥、どうしたの?手が止まってるけど」