EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
可愛い女の子達と話しているルカを見て、小鳥はあの時の言葉を思い出した。
ーーに……人間の、女の子!
どんな女の子が好きか訊いた時、ルカはそう言った。
(地上には可愛くてオシャレで、ルカくんが好きになりそうな人間の女の子がいっぱいいる。そういう女の子達を知ってしまえば、私のことなんか……きっと……)
もう、可愛いとは言ってくれないかもしれない。
自分で嫌な方向に考えて、胸がキュッと苦しくなる。
小鳥がルカから視線をそらそうとした瞬間、ルカ本人とバッチリ目が合った。
「小鳥!!」
小鳥を見つけて、ルカが笑顔になる。
そしてそのまま、嬉しそうに駆け寄ってくる。
小鳥のもとへ。
(ルカ、くん……!)
自分のことだけを真っ直ぐ見つめて、こちらに近づいて来るルカ。
そんな彼にドキドキし、小鳥はルカを見つめたまま動くことができなかった。
「良かったぁ……!気づいたら小鳥がいなくて、めっちゃ焦った!」
「わ、私も、その……」
「えー、嘘ぉ、彼女いんじゃん」
「やっぱイケメンにはいるよねぇ〜」
先程までルカと話していた女の子達の高い声が聞こえる。
彼女達がこちらに近づいて来る様子はないが、小鳥はハッとして周囲を見回した。
すると、あっちからもこっちからも、ルカに対して女性の視線が。