EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
「はい、小鳥」
「ありがとうございます」
「飲み物これな」
言いながらジュースの入った紙コップの蓋を開けようとするルカ。
小鳥は慌てて待ったをかけた。
「ルカくん、ストローをですね……!こうして」
「え?あ……あぁ、なるほど。これを、ここにぶっ刺すのか」
小鳥がストローを蓋の穴へ通す。
それを見てルカも真似をした。
「それじゃあ、いただきます」
「いただきまーす」
小鳥に合わせてルカが「いただきます」をする。
ガブリとハンバーガーに噛み付いたルカは、美味しそうにモグモグと口を動かしながら手元の食べかけを見て目を丸くした。
「っ……小鳥!この赤いドロドロは……まさかっ」
「血じゃないですよ!?それはケチャップです!」
「そっか……そうだよな。味違ったもんな」
ホォと安堵するルカ。
ストロー付きのジュースをズズッと啜る。
ふと、隣で自分と同じようにハンバーガーを頬張る小鳥を見遣った。
「あ、小鳥。ついてる」