EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
(血筋……!さっきの行動が、血筋の一言で片付いちゃうの!?)
素晴らしい血筋、否、どうなんだその血筋、と思わずにはいられない。
それからはお互い、頬を熱くさせたまま無言になって自分のハンバーガーに集中した。
袋の中のポテトもつまむ。
「……ん、美味しかった。ごちそうさま!」
「ごちそうさまでした」
ジュースを最後まで飲み干した時、ルカがポツリと呟いた。
「でも……やっぱり俺、小鳥が作った料理の方が好きだなぁ。小鳥の手作り弁当、ここで食べたかった」
青空を見上げながらぼやくルカを隣で見つめ、小鳥は思いついたことを恐る恐る恥じらいながら言ってみる。
「な、なら……いつか、地上でピクニックでもしませんか?私がお弁当作るので、天気の良い日に地上で食べるんです」
言い終わった瞬間、勢い良くルカが小鳥の方を見た。
青い瞳がキラキラしている。
「それ、すっごい名案!!そうしよう!いつかなんて言わないでさ、ちゃんと予定立てる!」
ニコニコと嬉しそうに次回の地上デートプランを話すルカ。
言ってみて良かったと、小鳥もふにゃりと微笑んだ。