EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
「その……小鳥は、俺のこと、どう思ってる?お、俺なんかに、好かれるの……すっごい、迷惑……とか、思って、たり……?」
緊張して声が震える。
迷惑だと頷かれたら、しばらく立ち直れない。
自分で訊いておいてルカが勝手に落ち込みそうになった時、小鳥が顔を上げた。
彼女の瞳が、真っ直ぐルカを射抜く。
「そんなことないです!私もルカくんのこと……!ルカくんの、ことが……」
恥ずかしいのか、少し躊躇ってから、小鳥は小声で言った。
「すき、です」
もう一度、今度はもう少しハッキリと、繰り返す。
「好きです……ルカくん」
目の前の好きな子から欲しかった言葉が聞けて、ルカは息が止まりそうになった。
実際、呼吸を止めた。
これは現実だろうかと、疑ってしまう。
ルカにとって小鳥は初恋だ。
他に付き合った相手や好きになった女性がいなかったルカは、初めての両想いという奇跡を前に、とてつもなく動揺した。
焦って妙な確認をしてしまう。