EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
「えっと、そ、それは……男として、だよね?お友達として、とかじゃないよね?ここまで言って実は俺の気持ち全然伝わってないとか、そんなことないよね?」
コクリと小さく頷かれ、ルカはようやく安堵した。
そして、喜びいっぱい心のままに、小鳥にギュッと抱きついた。
「小鳥ぃい!!」
「きゃっ!?ルカくん!?」
「俺も!俺も好き!大好き!」
「こ、声が大きいです!恥ずかしいですっ」
「うぅ〜、小鳥……かわいい、めっちゃ好き、結婚したい」
「ルカくん、聞いてますか!?」
言いたい放題しゃべりながら抱き締めてくるルカを、小鳥はペシペシ叩こうとして失敗した。
腕ごとルカにガッチリ抱き締められているので両手が動かない。
(こんなところ、誰かに見られたら……!)
たとえ知り合いでなくとも、散歩途中のお年寄りや公園に遊びに来る子供達にだって、今の抱き締められている状況を目撃されるのは恥ずかしい。
ルカは人目を気にしないのか、満足するまで小鳥に抱きついていた。