EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
それからしばらくして、やっとルカが名残惜しそうに小鳥から離れた。
小鳥はというと、途中から諦めモードで、そっと目を閉じてルカに身を委ねていたのだが、目を開けてから遊具の方にチラホラ子供がいることに気づき、火がついたように顔を熱くさせた。
「小鳥、取り敢えず……座ろう?」
ルカは周りの様子など少しも気にならないらしく、小鳥を近くのベンチへ誘う。
まだ公園から出て行くつもりはないようだ。
二人並んでベンチに腰掛ける。
少しの沈黙の後、ルカが改まった調子で口を開いた。
「それで、その……晴れて君と俺は恋人同士になったわけで、これからは今まで我慢してた分、俺めっちゃ小鳥にくっついて離れないけど、いい?」
くっつき虫になると宣言するルカ。
拒否する理由もない小鳥は小さく頷く。
内心ガッツポーズしながら、ルカは更に続けた。
「あとさ、敬語は無しで。遠慮とかもしないで。俺にはバンバン甘えて。オッケー?」
「お、おっけー、です」
「ダメじゃん」
クスッと笑うルカ。
小鳥もハッとした後、つられて苦笑した。