EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
8
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地上デートで恋人同士となり、再び地下の屋敷へと帰ってきた小鳥とルカ。
まだ夢を見ているようで、小鳥はそわそわドキドキしながら自室に戻った。
(ルカくんに、好きって言われた……。私も、ちゃんと言えて良かった……。自分の気持ち)
さらっと「結婚したい」とも言われた。
まさかあれがプロポーズではないだろうが、小鳥は思い出して照れてしまった。
その場の勢いだとしても、嬉しかったのは事実だ。
(うぅ……すごく嬉しいけど、これから毎日ルカくんと顔を合わせづらいよ……!)
ドキドキして緊張して、目をそらしてしまいそうだ。
(いつも通り……うん、いつも通りに……!)
さて、その翌日のこと。
ルカの行動が明らかに変わって、小鳥は驚いた。
学校から帰ってきたルカが、帰宅して真っ直ぐ小鳥のもとへやって来る。
「小鳥〜!ただいま!はい、これ。どうぞ」
スッと差し出されたそれは、ピンクの薔薇が一輪と、透明なガラスの花瓶だった。
「あ、ありがとう……!もらっていいの?」
「勿論!小鳥がもらってくれなきゃ意味ないよ」