EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
それからというもの、ルカは照れも恥じらいもなく、小鳥に好きだよと伝えてくるようになった。
そしてほとんど毎日、一輪の薔薇と一緒にちょっとした贈り物をくれる。
香りのいい石鹸や、アロマキャンドル。
アクセサリー類ならシンプルなペンダントやブレスレット。
その他、タオルやスリッパ、食器類などの日用品。
よくわからない趣味の玩具。
そして時々ケーキやお菓子。
(最初にもらった花瓶が大きかったのは、これからもお花をあげるよっていう意味だったんだね……)
花束ではなく、なぜか一輪ずつ贈られるピンクの薔薇。
本数が増えてきたそれを花瓶にさしながら、小鳥はようやく花瓶の大きさの意味を理解した。
そして、プレゼント攻撃が何日も続いたある日、とうとう小鳥は我慢しきれずルカの部屋のドアを叩いた。
「もらってばかりで、私からもお返ししたいの……!ルカくん、欲しいものとか、何かある?」
「そんなの、小鳥の笑顔に決まってるじゃん。小鳥の笑った顔が見られるだけで、俺は十分幸せだよ」
キラキラした最高の笑顔で言われ、小鳥は喜びと照れと胸のドキドキで死にそうになった。