EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
「お、小動物。ルカから聞いたぜー。あんたら、付き合って……ん?おーい、どうした?」
ルカの部屋に突撃したものの、話が終わるとすぐに「今ちょっと忙しいから」と言われて扉を閉められ、廊下をフラフラするはめになった小鳥。
そんな彼女とバッタリ出くわしたのがカロンだ。
「カロンさん……」
「ん?」
「ルカくんのせいで……わた、し……」
「うん」
「……幸せすぎて、息が止まるかと……」
ホォと溜息をこぼす小鳥を観察し、キランとカロンの目が光る。
「その話、もっと詳しく」
こうして小鳥はカロンに捕まり、居間へと連行されたのだった。
「ルカくんが、すごいんです。誕生日でもないのに、プレゼントが、いっぱい……」
「ほうほう。両想いになった途端、ルカがグイグイくると。ハハッ、何それ笑える」
「は?のろけ?馬鹿なの?くだらない」
カロンが笑い、オーレリアンが吐き捨てる。
居間には既にオーレリアンとフェオドールがいて、そこに小鳥とカロンが加わり雑談する流れとなった。