EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
「プレゼント……と言えば、父様も母様に色々あげていたな……」
フェオドールの呟きに、ルカの話題が恥ずかしくてちょっぴり俯いていた小鳥がパッと顔を上げる。
「そうなんですか?」
「花とか、メッセージカードとか、お菓子とか……毎日」
「毎日……」
今のルカと同じだ。
プレゼント攻撃は、父親であるジェラルドの影響が濃厚そうだと納得する。
「フェオさんのお母さんは、何かお返しとかしてましたか?」
「いや、特には……。受け取る時に、笑顔でキスをしてたくらいだったような……」
「キッ……!?」
さらっと言ってくれるが、キスは小鳥にとってハードルの高いお返しだ。
(キス!?わ、私も、しなきゃダメ……!?)
笑顔で十分と言われたが、本当はキスもして欲しいと思っているかもしれない。
小鳥が頬を赤くして悩んでいると、カロンがニヤニヤしながら尋ねてきた。
「で、どんな物もらってんの?ルカのことだから、ロボットとかパソコン系のものばっか?」
「いえ……お花とか、石鹸とか香水とか、お菓子の時もあります」
「なーんだ。ルカにしては普通だな。ねじとか電池とかプレゼントしてたら笑ってやろうと思ってたのに」