EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
「ねじ……とは違いますけど、ぜんまい仕掛けのヒヨコさんならもらいました」
ニコニコと語る小鳥にオーレリアンが呆れ顔。
「ハァ……どんな趣味だよ」
「あと、頭を押すと卵を産んでくれるニワトリさんの玩具とか」
「やっぱり趣味悪いだろ、あいつ!」
オーレリアンが吠えたところで、フェオドールがポロリと疑問をこぼす。
「……鳥、ばっかり?」
「そうですね。鳥さんが多いです。私の名前のせいでしょうか……?」
フェオドールと一緒に首を傾げていると、ガチャリと音がして居間のドアが開いた。
「小鳥、いる?」
そろっと中の様子をうかがいながら、ルカが入ってくる。
「ルカくん……!」
「あ、小鳥!良かったぁ、ここにいて。部屋にもキッチンにもいなかったから焦ったよ」
ホッとしつつ、ルカが笑顔で小鳥の側へ。
そして周りを見回し、兄弟が三人もいることにムスッとする。
「てか、何?小鳥は俺の彼女なのに、俺抜きで何してんの?」