EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】

『ボクはペギー!よろしくネ!』

ロボットから声が響いた。

ビックリした小鳥が慌てて返事をする。

「わ、私は小鳥です。よろしくね、ペギーくん」

『コトリ!ボクのご主人サマ。ダイスキ!』

パタパタと羽を動かすペギーくん。

その様子を見て小鳥は思わずキュンとした。


(か、可愛い……!)


そっと頭を撫でてみると擦り寄ってくる。

「可愛いですっ。ルカくん、ありがとう!」

「ヘヘッ、どういたしまして」

ペンギンロボットをキュッと抱き締める小鳥。

その横で照れ笑いするルカ。

そんな二人をオーレリアンが鬱陶しげに睨みつける。

「何それ。喋るしか能がない愛玩ロボ?」

「んなわけないじゃん。俺が作ったんだから、腹でお茶くらいあっためられるし」

ルカの発言に、ルカ以外の全員がキョトンとした。

カロンが首を傾げながらルカの言葉を繰り返す。

「腹でお茶……?意味わかんないんだけど」

「見てもらった方が早いかな。ペギー、キッチンからコップとお茶持ってきて」

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