EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
このまま居間にいれば会うことになるだろう。
小鳥は深く考えずに頷いた。
「なら覚悟しとけよな」
「覚悟……?」
「イジメられて泣かされる覚悟」
「え……!?」
意味がわからない。
どういうことなのか、オーレリアンは詳細を語らずにさっさと出て行ってしまった。
「あの……今のオーレリアンさんの言葉……」
「だ、大丈夫だよ!オーレリアンの言うことなんか気にしないで、小鳥は俺のそばにいて?ね?」
ルカが焦った様子で小鳥の隣に座り、顔を覗き込む。
すると、カロンがハハッと笑った。
「でも、あながち間違っちゃいねーよな。小動物、覚えてるか?ルカのトラウマ」
「トラウマ……?」
カロンのセリフを耳にして、小鳥は記憶を探る。
(……あ、そう言えば……前にルカくんの部屋で、アルバムを見た時に……)
凄く可愛い茶髪の男の子がルカと一緒に写っていた。
そしてなぜかカロンが、その子のことを「ルカのトラウマ」と言っていた。