EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
10
†††
そして、翌日。
「小鳥、おはよ。よく眠れた?」
小鳥がボンヤリと目覚めた時、すぐ隣ではニコニコと上機嫌なルカが小鳥の顔をジッと見つめていた。
「寝起きも可愛いね、大好き」
目覚めのキスを頬にチュッと落とされ、小鳥のぽやんとした意識が覚醒する。
寝顔を見られていたと知り、小鳥は恥ずかしくて慌てて寝返りを打った。
大好きな子に反対側を向かれ、ルカが不満げな声を出す。
「こーとーりー、こっち向いてよ。なんで逃げるの?」
のしかかるようにして、ルカが顔を覗き込んでくる。
「逃げてな……やっ!顔、見ないで……!」
「なんで?」
「寝起き、だから……ぜったい、かわいく、ないから」
「俺さっき可愛いって言ったよね?俺のこと、嘘つき男だって思ってる?」
小鳥は小さく首を横に振った。
「思ってないよ……。けど……かわいくないと、思う……」
「ふーん…………俺さ、自分で一緒に寝ようとか小鳥のこと誘っておいて、結局ほとんど起きてた」
「えっ!?」
自分は熟睡できたのに、ルカは違ったらしい。
驚いた小鳥が思わず起き上がって振り返ると、口角を上げたルカと目が合った。
「せっかく小鳥がそばにいて、しかも二人きりなのに、意識ふっ飛ばすとか勿体なくて……。だから、ずっと小鳥のこと眺めてた」
「ずっ、と……!?」