EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
そして、それから数日が経ち、小鳥は自分がルカから避けられているのだとハッキリわかった。
もうヴォルフに邪魔されることはないのに、ルカとの会話が続かない。
贈り物攻撃も止まっている。
無視はされていないが目を合わせてくれないし、ボディータッチもゼロときた。
(私、嫌われたの、かな……?)
急に変化したルカの態度がわからない。
何が原因で避けられているのだろうか。
嫌われたのなら、その理由は果たして何なのか。
(……わかんないよ……。なんでなの?ルカくん……)
ぐるぐると悩んで落ち込む小鳥。
そんな彼女に「コトリ〜!ヒマー?」と声を掛けてくるのは、ルカではなくヴォルフだ。
「コトリ、今日は爪で遊ぼうね〜」
「爪……?」
「マニキュア!塗ってあげる」
ルカに避けられるようになってから、小鳥はヴォルフとかなり仲良くなっていた。
この日もヴォルフが泊まっている客室に連れ込まれ、ヴォルフの趣味に付き合うことに。