EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
ショックと言いつつも、それほど落ち込んだ表情は見せずに、ヴォルフは小鳥の爪から顔へと視線を移した。
「コトリもさ、自分にどんな色が似合うのか、服とかマニキュアで研究してみなよ。もーっと可愛くなるよ!それで、ルカくんとデート!」
「えっ!?」
ルカとのデートを勧められ、小鳥はドキリとする。
「……その……ヴォルフは、ルカくんのこと……」
「ボクのことはいいの!コトリにならルカくん任せられるから、頑張って!」
頑張れと言われても、現在進行形で避けられていることを思い出し、小鳥は溜息をつきたくなった。
「あのね……ルカくん最近、私のこと避けてるみたいで……」
「え、なんで?」
「わからないの……。嫌われちゃった、とか……」
「ルカくんがコトリを嫌うはずないよ!きっとアレだね。コトリを怖がらせちゃったから、どうしたらいいかわからなくて困ってるんだよ」
「そう、なの……かな?」
「そう!コトリからグイグイいけば、ルカくんチョロイからまた仲良くなれるよ。あ、そうだ。明日は創世祭なんでしょ?ルカくん誘ってみたら?」