EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
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ルカと創世祭デートの確認をした小鳥は、翌日、寝起きの食事を終えてから出掛ける準備に取り掛かった。
手伝うとの約束通り、ヴォルフが部屋にやって来て服装のコーディネートを一緒に考えてくれる。
「やっぱりデートならスカート!あっ、赤のチェックがあるぅ、カワイイー!」
『カワイイー!』
「これにするならトップスは……ボクならこの黒とか、そっちの色も良いなぁ〜」
『イイなぁー』
「けど待って、コトリのカワイイを全力で引き出すとなると、この色じゃ全然ダメだね地味。明るいカラーは入れたいけど、あんまり派手なのもコトリのイメージじゃないしなぁ〜」
『全然ダーメー』
「……ここはやっぱり白か……いやでもこっちの色も……」
小鳥の持っている服を色々と眺めながら、ヴォルフのお喋りが止まらない。
確実に小鳥よりも服選びを楽しんでいる。
そして合いの手を入れているのは小鳥ではなくペギーだった。
「これにはボクが持ってるスカートが似合うかも。うーん……ボクの服、貸しても良いんだけど……そんなことしたらまたルカくんブチギレるだろうしねー。俺以外の男からもらった服なんて着るなぁ!って。コトリもイヤでしょ?デートでカレシがブチギレるの」
「う、うん……」
『ブチギレ最低!イーヤーダァー』
実際ルカがそんなことでキレるのか謎だが、ルカを不機嫌にしたいわけではないので小鳥は頷く。
ペギーも羽をバタバタ動かし、ブチギレ反対をアピール。