EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
それから色々と二人で悩んだ末、結局ヴォルフが可愛いと言った赤のミニスカートに、トップスは白のブラウスを合わせた。
ブラウスの袖はレースになっていて、シンプルだがふんわりした可愛さがある。
ヴォルフに一度退室してもらい着替え終えると、小鳥は再びヴォルフを呼んだ。
「どう、かな?……変じゃない?」
「ゼッッッタイこれ!コトリのイメージにピッタリ!」
『ピッタリ!』
笑顔でOKをもらい、小鳥はホッとする。
ニコニコと満足げなヴォルフは、小鳥を眺めながら次を促した。
「じゃあ髪もやろっか。ボクが結んであげるー!」
「あ、髪は、このままで……」
「え?なんで?」
「その……首に、傷が」
昨日噛まれた首筋。
強く噛まれていないとはいえ、何となく恥ずかしいので、なるべく髪で隠していたい。
今やっとルカの牙痕に気づいたヴォルフはニヤリと意味深に笑う。
「あ〜、なーるーほーど……。ルカくんのエッチ」
「えっ!?な、なんでそうなるの!?」
「えー、違うの?ならどんな感じで食べられちゃったの?」
「ど、どんなって……」
ルカの吐息やキスを思い出して、ほんのり頬が熱くなる。
恥ずかしくて押し黙る小鳥の顔を覗き込んだヴォルフは、その表情を見て自身も照れた。
「うわぁ、コトリ恋する乙女になってるよ。ちょっとからかい過ぎた?ダメだよ、ルカくん以外の男の前でそんな顔しちゃ。そういう乙女の切り札は、ルカくんを押し倒す時までとっておかないと」
「お、押し倒すって、わたしが!?」
「そうそう。ガンバレ!コトリならできるっ」
『ガンバレー!』
自分は何を応援されているのだろう。
小鳥は冗談として聞き流すことにした。