EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
(ルカくんは……あっ、いる!)
顔は見えないが、机に向かって座るルカの後ろ姿が視界に入る。
「ルカくん」
呼びながら近づくも、彼は振り向かない。
それもそのはず、ルカは机でうたた寝をしていた。
「ルカくーん……」
起きる気配はない。
顔を見ると、幸せそうに眠っている。
小鳥はなんだか起こすのが可哀想になってきた。
(そう言えば、ルカくんの部屋って初めて入るかも)
ぐるりと部屋の中を見回す。
年頃の男子の部屋など、散らかり放題の汚部屋かと思いきや。
(スッキリしてる……)
意外にも、ちゃんと片付いている部屋だった。
大きな家具はルカが寝ている勉強机の他に、柩のベッドが一つ。
それからいくつか棚があり、そこには自動車やロボットのプラモデル、動物や恐竜の形をした小型のロボットがズラリと並んでいる。
(男の子の部屋って感じだなぁ)
棚にきちんと並んだロボット達を小鳥が眺めていると。
「んぅ……」
ルカから声がした。