EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
4
†††
後日、ルカ一人で秘密基地に行った時のこと。
「……今日は、あの人は一緒じゃないんですか?」
視線だけを動かしてレオが誰かを探す。
ルカは小鳥のことだとピンときた。
「今日はいないよ」
「そうですか……」
それ以上しつこく尋ねることもなく、何の感情も見せずにレオは自分の作業台へと行ってしまう。
最初、ルカは人付き合いの苦手なレオが小鳥を避けるためにいるかどうか確認してくるのかと思ったのだが。
「……今日も、いないんですね」
会うたびに尋ねられ、いないとわかると少し声が沈む。
ルカはハッと気がついた。
(レオの奴、小鳥に会いたがってる……?)
恐らく正解な気がするが、だからといって親切に小鳥を連れて来る程ルカも能天気ではない。
(まさか、レオ……小鳥に惚れたとか!?)
考えたくないが、有り得る話だ。
「ルカ。今度彼女がいつ来るか、わかりますか?」
「えっ」