EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
(これって、やっぱ確定!?レオは、小鳥のこと……!)
ルカは動揺しながらも意地の悪さを発揮した。
「も、もう、来ないと思うよ?あの時はたまたま、みたいなもんだったから」
「たまたま……」
何かを考え込むようにレオが俯いて沈黙する。
黙り込まれてしまって、ルカは居心地が悪くなった。
恐る恐る、理由を探ろうと試みる。
「……なんで、小鳥に会いたいの?」
「伝えたいことが……あるんです」
(伝えたいこと……?もしや、愛の告白!?)
そっち系の理由しか思いつかないルカは顔を強張らせた。
「それって、さ……愛の、告白とか……?」
「え?」
耳にした単語が意外だったのか、レオはキョトンとして目をパチクリさせる。
「愛の告白、ではありませんが……お願いしたいことがあるんです。この前は、言えなかったから……」
なぜかレオはここで頬を赤らめた。
告白ではないがお願い事があるらしい。
(なんだよ!?小鳥に何を言うつもりだよ!?)