EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
「よし……。小鳥、もう外して大丈夫です。遅くなってすみません」
大人しく待っていた小鳥は、ようやくアイマスクを顔から外した。
それから目を開けて周囲を見る。
すると、ロープでぐるぐる巻きにされてベンチに転がされているルカの姿が視界に入った。
「ルカくん……大丈夫ですか?」
「小鳥ぃ……たすけて」
情けない声を上げるルカ。
優しい小鳥は、雑に転がされているルカを可哀想に思った。
「レオさん、解いてあげてもいいですか……?」
「ルカが俺のフードを脱がさないと誓ってくれるなら」
「誓う。もうしません。小鳥にかけてメッチャ誓う」
アッサリと誓ったルカはすぐにロープぐるぐる巻きの刑から解放された。
「ふぅ……レオって案外容赦ねぇのな」
「そんなことは……。せっかくできた友達を、本気で縛ったりはしません」
せっかくできた友達。
自分の言葉にハッとして、レオはモジモジしながら小鳥に向き直る。
「あの、貴女も……たまには、ここへ遊びに来て下さい。と、友達、なので」
もちろん小鳥は笑顔で頷いた。
「はい!」