EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
5
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屋敷に戻ってから、小鳥はレオから貰ったメジロをどこに飾ろうか悩んだ。
(やっぱり、このテーブルしかないよね……)
部屋にある唯一の丸テーブルにそっと置いてみる。
「うん。可愛い!」
小さいが、置いてあると何だかテーブルがオシャレに見えた。
改めてちゃんと観賞しようと、椅子に腰掛けテーブルの側へ。
「これ、ドアノブかな……?」
メジロは直接地面に触れておらず、土台がくっついている。
その土台がドアノブのようだ。
丸いドアノブの握る部分を上、平らな面を下にして、主役のメジロはその握る部分にちょこんと止まっている。
(これもきっと、捨てられてた物なんだよね)
勿論レオがしっかりと磨いたので見た目は綺麗だ。
レオの発想力と器用さにつくづく感心しつつ、小鳥は小さなメジロを眺めた。
(そう言えば、ルカくんもロボットを作ってくれるって言ってた……)
貰ってばっかりだ。
(何か、お返しできるもの……。お菓子を作ってあげるとか?)