EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【カロン編】
6
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創世祭が終わり、また日常が戻ってきた。
外で楽しく過ごしたあの一日を懐かしく思いながら、最近の小鳥は溜息ばかり。
傍にいるカロンをチラリと見てはフェオドールの言葉を気にしていた。
――君が教えてやってくれないか。閉じ込めて可愛がるだけが愛じゃないと。そんなことをしなくても大丈夫なのだと
(難しいなぁ…。どうすればいいんだろう…)
――君なら、きっと……カロンの心を解放できる
具体的に何をすればいいのだろうか。
全く見当がつかないのに期待だけが重くのしかかってくるようで小鳥はまた溜息を吐き出した。
(それに、気になることはもう一つ…)
近頃、寝ている時カロンは毎日うなされれている。
夢見が悪いのか、かなり辛そうなのだ。
(今日は、大丈夫かな…?)
不安な気持ちを抱えたまま、就寝時刻はやって来た。