EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【カロン編】
「そうか…」
「解決には繋がった?」
「全然」
即答したらアルトが肘でカロンの脇腹を小突いてきた。
「な~に~?具体的にカロンは何をそんなに悩んでるわけ?」
白状しろと催促するアルト。
カロンの瞳が微かに揺れる。
「……最近、小動物と一緒にいるとドキドキするんだ」
「ふんふん」
「一緒の柩で寝てると…てか擦り寄ってこられると理性がヤバイことになる」
「へえへえ」
「ぶっちゃけ抱きたい。俺っておかしいか?」
「いや全然。男なら普通っしょ」
無責任に言ってのけたアルトの頭にパンチを喰らわせて蜜莉がカロンの瞳を覗き込む。
「カロン…それは単に欲情してるだけ?それとも小鳥のこと、好きになっちゃったの?」
「好き?前から小動物のことは好きだぞ?」
「ばーかろん!ライクとラブの違いくらい、いくら留年した馬鹿な俺達でもわかるだろ!」
「ちょっとアルト、その言い方やめてよ。僕まで馬鹿の仲間みたいに思われちゃうじゃんか」