☆ゲット・ビッガー☆
私はパラパラとノートをめくる。
(問7のムズイのは解けてる...)
そう首をかしげる私を、じっと見つめていた小田桐君がニコッと笑う。
「日葵ちゃんって、弟か妹とかいる?」
「えっ?なんで?」
「いや、
なんだか日葵ちゃんのそういうとこ見てると、
誰かのお姉ちゃんだったら、きっと優しいんだろうなーっと思って。」
「そ、そんなことないよ!///」
(ていうか、急に褒められたー!
何なんですか、この人は?!)
そんな慌てた私を見て、小田桐君はくすっと笑った。
「日葵ちゃん、教えてくれてありがと!
分からないとこあったら、また聞くね。」
そういって、私の手からノートを取り上げる。
「えっ?わかったの??」
「うん。」
そんな小田桐君の何もなかったかのような回答に、私は唖然とする。
(な、何だったんだ今の時間は...)
私は小田桐君の謎の行動に、ムダに心拍数を打ってしまったような気がした。