☆ゲット・ビッガー☆



「ただいまー。」




家のドアを開けると、レオ君がリビングからひょこっと顔を出した。




「おねえちゃん!おかえりなさーい!!」




満面の笑みで、レオ君が走って迎えに来る。




(あぁー、癒されるぅ~。)




モジモジしていた昨日とは打って変わって、今日はすっかり元気で明るくなったレオ君は、私に思いっきり飛びつく。




「うわぁ!!」



「おねえちゃん!

ぼく、おねえちゃんが帰ってくるの、すっごく楽しみにしてたよ!!」



「ほんと~?もう、レオ君カワイイっ!!」




そういって私は、私に抱き付くレオ君のほっぺたをぷにぷにする。




「ほら、ふたりともー。

早くこっち来なさーい。」




台所の方から、お母さんの声がする。




「今日は、から揚げなんだって!

ぼく、から揚げ大好きなんだ。」



「そうなんだ。

じゃあ、レオ君の好きなから揚げ、食べにいこっか!」



「うんっ!!」




そういい終えると、レオ君は私の手を引いて台所に行く。




「日葵、今日お父さん遅くなるみたいだから、

レオ君のお風呂、お願いね。」



「はーい!

レオ君、今日はお姉ちゃんと一緒にお風呂だ!!」




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