☆ゲット・ビッガー☆
そういってレオ君とハイタッチをしようとしたが、
「ん?...レオ君?」
急に真面目な表情になったレオ君は、私をじっと見つめる。
「本当に...いいの?」
レオ君のその言葉に、なぜかお母さんがはっと反応した。
「や、やっぱりいいわ。
レオ君、おばさんとお風呂入ろうね~!」
「うんっ!」
「えっ?どうし...」
「さ、日葵。
これ、テーブルに運んでちょうだい。」
そういったお母さんは、さっさと料理を作り続ける。
(なに?私だけ仲間はずれなの?!)
二人の謎の会話に、私は少し不機嫌になる。
隣にいるレオ君から謎の会話の真実を探ろうと、レオ君に少し怖い顔をしてみる。
「どうしたの、おねえちゃん?」
透き通った瞳で上目遣いされ、私は完全にノックアウトしてしまった。
(少しも動じないとは!
恐るべし、レオ君!!)
そう、しみじみ思った私は、謎の会話の真実を知ることはできなかった。