☆ゲット・ビッガー☆
次の日の朝、レオ君の姿はまた見当たらなかった。
「レオ君、またいないんですか?」
朝ご飯を一緒に食べているお母さんに聞く。
「学校よ。
あなたも、早くしないと遅刻するわよ。」
「はーい。」
(レオ君、もう学校行ってるんだ...
制服姿、見てみたいな。)
「それじゃあ、いってきます。」
「いってらっしゃい。」
食器を片付け終えた私は、カバンを取って家を出る。
すると、私の家の前に、見覚えのある姿が見えた。
「おはよう、日葵ちゃん。」
「えっ?」
(この声は、もしや...)
私はすぐさま、胸ポケットに入れておいた眼鏡をかける。
(やっぱり...)
「小田桐君、なんでここにいるの?」
頭の中一時停止な私とは裏腹に、小田桐君は、いつもの爽やかな笑顔で答える。