☆ゲット・ビッガー☆

「ただいまー。」



「おかえりなさい、おねえちゃん!

おねえちゃん、ぼくと一緒につみきやろう!!」




いつものように、飛びついてくるレオ君。




「あれ、お母さんは?」



「おばちゃん、買い物だって!」



「そっか。

よし、わかった!

お姉ちゃん、カバン片づけてくるから、ちょっと待っててね。」




そういって私は、二階の自分の部屋に向かって階段を駆け上がる。

カバンを置いて、部屋を出ようとする。




「あっと、忘れるとこだった!」




部屋に引き戻し、カバンを開ける。




「おべんと、おべんと!


ん?


ない...


あっ!!」




そして私は、完全に遅すぎるタイミングで思い出してしまった。




(小田桐君だ...)




私は急いで階段を駆け下り、リビングで遊んでいるレオ君に言う。




「レオ君!お姉ちゃん、学校に忘れも...の?」




リビングのテーブルには、なぜか私のお弁当が。




「どうしたの、おねえちゃん?」




私はお弁当のもとに駆け寄る。




「レオ君、このお弁当どうしたの?!」



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