☆ゲット・ビッガー☆


そんな日の帰り道。


小田桐君に一日中くっつかれていた私は、やはりクタクタになっていた。

だが、どんなにクタクタにされても、心のどこかで喜んでいる自分がいた。




「なんか変わったよねー、日葵。」




そういいながら、私をまじまじと見つめる由夏。




「そぉかな?」



「うんっ。

なんだか、前より輝いてる。」



「えっ?」




ふふっと笑った由夏は、懐かしそうな目で空を見上げた。




「やっぱり本当だったんだな~。

女の子が恋をすると、カワイくなるっていう話。」




そういった由夏は、急に私を覗き込み、隠していた小悪魔のしっぽを揺らす。




「日葵ちゃん、

「恋」、してるんだネェ~?」



「こ、恋、だなんて...」




さらに、探偵に変身したオタク由夏は、透明虫メガネで私を覗き込む。




「さては、小田桐君ですな?」



「そ、そ、そんなっ!///」



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