☆ゲット・ビッガー☆
そんな幸せオーラで包まれた私は、いつものように家に帰る。
...はずだった。
(ん?誰だ?)
見覚えのある人影が、私の家の前でキョロキョロしている。
サッと電柱の陰に隠れた私は、ジッと目をこらしてみる。
「...小田桐、くん?」
(私に、会いに来たのか?
でも、なんか怪しい...)
すると、しばらく周りをキョロキョロしていた小田桐君は、インターホンも押さずに、サッと私の家に入った。
(な、なぬ~?!
わ、わわ、私の家に、入ったー?!)
驚きのあまり、開いた口が塞がらない私。
振り返った私は、混乱している頭の中を、一旦、整理する。
(ど、どういう事?!
まさか、ストーカー?
それとも...イヤぁーーー!!!
や、やはりこれは、真実を突き止めねば!!)
そう思った私は、猛スピードで家に向かって、家のドアを開けた。
「ど、どこ?」
玄関に、小田桐君の姿はない。
「日葵なの~?」
台所の方から、お母さんの声がする。
私はダッシュでお母さんのもとへ向かう。
「お母さん、誰か家に入ってこなかったですか?!」
「いいえ、誰も来てないけど...
どうしたの? そんなに慌てて。」