☆ゲット・ビッガー☆



(さすがに、ヤバくないか?)




服を脱ぎながら、いつもなら日葵をドキドキさせる俺が、今は日葵にドキドキさせられていた。

お風呂に入ろうといわれた時、俺の頭で「天使のレオ」と「悪魔の冬真」が格闘していた。



「おねえちゃんは、何も知らないんだから!」というレオ。


「でも、バレなきゃいいんだろ?」という冬真。



レオが言うように断るべきだが、なにしろ俺の中の冬真は強い。

なんだかんだで、冬真の圧勝だった。




(俺って、変態か?

でも、あんな笑顔で「一緒に入ろう!」って言われて、断れるヤツいんのか?)




先に風呂場で待たされた俺は、そんなことを頭の中でグルグルと考えていた。


すると、風呂場のドアが開き、バスタオル姿の日葵が入ってきた。




「ごめんね、レオ君。

待った?」



「っ/////

う、ううんっ。」




日葵の姿に、俺は思わず目をそらした。




(さ、さすがの俺でも、これはヤバい///

一応、俺も17の男子だからなっ。)




そうは思いながらも、俺の目は日葵の姿を、そ~っと覗いてしまう。






 ――― ドキッ





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