☆ゲット・ビッガー☆
先に風呂から出た俺は、ソファーに横たわっていた。
そっと、胸に手を当てる。
「まだ、鳴ってんな...」
俺は小さく、ため息をついた。
窓の外を見ると、ポタポタと雨が降り出していた。
頭の中で、日葵のさまざまな表情が、フラッシュバックする。
笑った顔、困った顔、落ち込んだ顔、照れた顔。
それでも、まだなにか、物足りなく感じてしまう。
「もっと、見せろ...」
欲張りな俺は、そう一言つぶやいて、目を閉じた。