☆ゲット・ビッガー☆
秘密の、同居です。
「キャー!」
ジタバタ暴れる私を、小田桐君がギュッと抱きしめて、離さない。
「ちょ、待て、暴れんな!
いいから、落ち着けって!!」
「は、離してよ!
この変態ストーカー!!」
「はぁ?
変態ストーカー??」
私の言葉に、小田桐君は怪訝そうな顔をして、首をかしげる。
「そうよ!
しかもこんな格好.../////」
そういって私は、自分の手で押し出している小田桐君の胸に目を落とす。
我に返った私は、サッと手を離した。
そんな私を見た小田桐君が、フッと面白そうに笑う。
「へぇ~...」
小田桐君の両腕が、私をグッと引き寄せて、さらに距離を縮める。
「っ!/////」
「お前、何考えてんの?」
そんな小田桐君に失神直前の私は、もう心臓が壊れてしまいそうだった。
「も、もうっ!!」
やっとの思いで小田桐君を押し出し、私はベットから転げ落ちた。
「ハハハッ!
バカじゃん?!」
「バ、バカ?!」
お腹を抱えて笑う小田桐君に、ムッとして立ち上がる。
「理由は食堂で聞きますっ!」
「はい、はい。」
うんうん、と頷いてダルそうに上半身を起こす小田桐君。
ビックリした私はサッと後ろに振り返り、ドアに手をかけた。
「あ、あと!
ちゃんと服も着てください!!」
自分の意識が飛ぶ前に、私は急いで部屋を出た。