☆ゲット・ビッガー☆
「イタッ! なにす...」
「冬真だ。
『小田桐君』なんて、会社の上司じゃねぇんだから、やめろ。」
「で、でも...」
「お前がどうだろーが、俺がそうしろっつってんだから。」
「でも、そんな、下の名前で呼ぶなんて、できな...」
そういいかけた時、小田桐君が私の手をとり、グイッと引き寄せる。
「それでも言うこと聞かねぇんだったら、俺が無理やり呼ばせるけど?」
「えっ?!///」
「冬真。呼んでみ。」
「え、えっと~...と、うま、くん.../////」
「ん~、30点ってとこだな。
まだ『大満足!』ってカンジじゃねぇけど、まぁいいか。」
「な、なにが?」
そう不満げに、私に謎の採点をした小田桐君は、私の顔をジッと見つめなおす。
(そんなにじっと見つめられると...)
「な、なに?///」
私がそう聞くと、小田桐君はニヤッと笑い、さらに私を引き寄せた。
腰に手を回され、身動きが取れなくなった私の耳元に、彼の唇が近づく。
彼の吐息を感じるキョリで、私はそっと囁かれる。
「その照れ顔は、100点だな。」