☆ゲット・ビッガー☆
「えっ?どういうって...」
冬真君に向けられたそんな剛の質問に、私は少々混乱する。
そんな私に見向きもせずに、冬真君を睨みつけたままの剛は続ける。
「俺さ、昼休みに見たんだよ。
お前が日葵に抱きついてるとこ。」
「なっ?!えっ?」
(み、見られてたー!!)
あたふたと焦る私に、剛の鋭い視線が向けられる。
「日葵。
もしもお前がコイツに脅されてたり、変なイジメを受けてるっつーんなら、今すぐ俺に言え。
そしたら、俺がここでコイツを...」
そういいながら冬真君を睨んだ剛は、自分の拳をギュッと握りしめる。
「ちょ、ちょっと待って剛!!
冬真君は、別に...」
危険を察した私は、冬真君の前に出て、冬真君をかばう。
そんな私の行動に、驚きを隠せない剛。
「日葵...
やっぱり、お前...」
剛が何かを言いかけたその時、冬真君の右腕が私の前にのび、私の体が彼のもとへグイッと引き寄せられた。
「うわっ!
と、冬真君?!」